色彩

学科I(計画): 毎年 1問 出題。

例年、問1〜問7あたりの「環境工学」分野の中で、必ず出題されます。

  • HV/C(色相 明度/彩度)」の並び順と、それぞれの数値の意味(0〜10や1〜14など)を問う内容がほぼ毎年出ています。
  • 面積効果、進出色・後退色、膨張色・収縮色が頻出です。
  • 「プルキンエ現象」「演色性」「色温度」など、照明分野と跨る用語の定義が問われます。

第1問:マンセル表色系と色彩効果

【問題】
色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. マンセル記号「5R 4/14」において、5Rは色相、4は明度、14は彩度を表す。
  2. マンセル明度は、完全な黒を0、完全な白を10とするが、現実の物体色の明度は約1.5〜9.5の範囲にある。
  3. 同一の明度の色であっても、彩度が高い色ほど、彩度が低い色よりも明度が明るく見える現象を「プルキンエ現象」という。
  4. 色の三属性のうち、目(視覚)が最も敏感に判別できるのは「明度」であり、次に「色相」、「彩度」の順となる。
  5. 壁面の色が、実際よりも進出して見えたり大きく見えたりする色は、一般に高明度・高彩度の暖色系である。

 【正解】 3

  • 解説: 低照度の暗い場所で、青色に近い短波長の光が明るく見える現象をプルキンエ現象といいます。設問の「彩度によって明度が違って見える現象」はヘルムホルツ・コールラウシュ効果の説明です。
  • ポイント:
    マンセル記号「色相(H) 明度(V)/ 彩度(C)」の順を鉄板で覚えましょう。
    進出色・後退色: 赤などの暖色は「進出・膨張」して見え、青などの寒色は「後退・収縮」して見えます。

第2問:色彩と視覚特性

【問題】
色彩及び視覚特性に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. マンセル表色系において、無彩色の明度は「N」の記号に数値を付けて表し、例えば「N5」は中間の明るさのグレーを指す。
  2. 補色同士の色の組み合わせは、色のコントラストが強くなるため、視認性を高める目的で使用されることがある。
  3. 高齢者は、水晶体の黄変化に伴い、青系統の色が識別しにくくなる傾向がある。
  4. 色の面積効果により、建築物の外壁に大きな面積で塗られた色は、小さな色見本で見た時よりも彩度が低く感じられる。
  5. 明度対比とは、同じ明るさの色でも、背景が暗いほど中央の色が明るく見える現象をいう。

【正解】 4

  • 解説: 面積効果では、面積が大きくなるほど彩度は高く(より鮮やかに)明度は高く(より明るく)感じられます。「低く感じられる」とする記述は誤りです。
  • ポイント: 現場で「サンプル帳より派手に見える」という失敗を防ぐための知識として重要視されています。

第3問:安全色とユニバーサルデザインカラー

【問題】
色彩の計画およびJIS安全色に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. マンセル記号5R 4/14と付記される色のうち、「14」は彩度を表し、数値が大きくなるほど鮮やかな色となる。
  2. 高齢者は水晶体の黄変化により、青系統の色が暗く見えたり、灰色がかって見えたりすることがあるため、明度差を大きくする配慮が有効である。
  3. JIS Z 9103(安全色)において、「緑」の安全色は避難口や救護所などを示すために用いられ、その対比色(文字や記号の色)には「赤」を使用する。
  4. 色覚の多様性に配慮する場合、色相(色の種類)の違いだけに頼らず、明度差を設けたり、図記号(ピクトグラム)を併用したりすることが推奨される。
  5. 同じ灰色であっても、黒い背景の上に置いたときの方が、白い背景の上に置いたときよりも明るく見える。

【正解】 3

  • 解説: 緑の対比色は「白」である。赤と緑は「補色」の関係にあり、色覚に特性がある方にとっては区別が非常に困難な組み合わせです。そのため、避難口誘導灯などの緑色の背景には、はっきりと認識できる「白」の抜き文字や図記号を使用することがJISで定められています。
  • ポイント:安全色と対比色の関係は以下の通りです
安全色(意味)対比色(文字・記号)具体例
(防火・禁止・停止)消火器、進入禁止
黄赤(明示・危険)救命ボート、工作機械の危険部
(注意)足元注意、段差、踏切
(安全・避難)非常口、救護所
(指示・誘導)防護服着用、駐車場
赤紫(放射能)放射性物質管理区域
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